かかりつけ医として、アレルギーを診る
アレルギーのことなら子どもから大人まで
「かかりつけ医」
と聞くとどのようなイメージを持ちますか?
厚生労働省のHPにはこのように書かれています。(一部改変)
上手な医療のかかり方.jphttps://kakarikata.mhlw.go.jp/kakaritsuke/motou.html
専門の医師・医療機関を紹介
身近で頼りになる
総合的な能力を有する医師
私は小児科専門医として寒川・茅ヶ崎に住む子どもたちのかかりつけ医となり地域医療に貢献したいと考えています。
そして、もう一つ目標があります。
それはアレルギーかかりつけ医になることです。
私は小児科となりアレルギーを専門分野として勉強し始めた当初から、
アレルギー疾患には年齢の垣根を超えた 「アレルギーかかりつけ医」の存在が必要
だと考えていました。
アレルギー診療に求められること
アレルギー疾患を根本的に治して一生涯困らなくすることができるならばそれが理想です。実際にそのように希望される患者さんは少なくありません。私達も全力をつくして診察しています。
しかし、
アレルギーを根本的に治すということは現代医学では不可能
です。免疫療法など患者さん自身のアレルギー史を塗り替えることができる可能性を持った治療法はありますがアレルギー体質自体を完全に治すということは残念ながら不可能なのです。自然と体質が変わったりしてアレルギーに悩まされることがなくなるということはありますが、予測できたり特別な何かをして変わるようなものでもありません。
なので、
です。
詐欺まがいの商売が多いのはアレルギー領域の特徴でもあります。皆さん気をつけてください。アトピービジネスと言って昔から問題にされていますが未だにこのような詐欺商法があるのは大きな問題です。
幼少期から適切なケアをすることでアレルギー症状を最小限にコントロールすることが大事だと思います。
アレルギー診療で大切なことは正しい知識を持って管理しましょう。
完全には治せないからこそ、将来のことを見据えた医療を提供するべきです。
そのためには二人三脚のように信頼して一緒に歩める医者が必要です。
私が考えるアレルギーかかりつけ医像は
アレルギーのことは何でも相談
最適なアレルギー診療を提供
将来を見越した治療方針を立案
身近で頼りになる
だと思います。
放置した気管支喘息やアトピー性皮膚炎と、しっかりと対策をとってきた気管支喘息やアトピー性皮膚炎では重症度が全く変わってきます。
放置していては日常生活の質(QOL)は大きく下がってしまい、やりたいことができないような状況になるかもしれません。
しっかりとした対策をとることで多くの子どもたちは真に元気な日常を送ることが可能です。
例えば
喘息の子どもの中には苦しい日々に慣れてしまい、苦しいことに気づいていないことがあります。びっくりするかもしれませんが、きちんと検査を行い適切に評価してからその子にあった治療を行うことで
「自分はいつも苦しかったんだ!」
と気づくお子さんも少なくありません。元気に見えていたけど実は苦しかったのです。
先日もサッカー部の子で前まですぐに苦しくなっていたのに走っても苦しくなくなってサッカーがもっと楽しくなったと言ってくれました。表面上ではなく本当に元気になったのです。
小児アレルギー科医として最高に嬉しい瞬間です。
アレルギーの治療はいつから始めるべきか
アレルギーを心配されるママやパパから「いつから治療するといいんですか?」と質問されることがあります。
私はいつも「今からです」とお答えします。
赤ちゃん、園児、小学生、中学生・高校生、ママやパパ世代、中年期、高齢期と各年代ごとの対策があります。理想は赤ちゃんの頃からですが大きくなってからでも全然遅くはありません。
でも、いつかやろうとして先延ばししていると、今より少しずつ悪くなってしまうかもしれません。
アレルギーの治療には早すぎることも遅すぎることもありません。気になったときが受診すべきタイミングです。
▶A. 今から!
これってアレルギー?と思ったら
鼻炎やアトピー性皮膚炎などアレルギーで困っているが何科に相談すればいか分からない。
喘息っぽいと言われるけれどしっかりと診断されたことがなくてこのままでいいか不安。
食物アレルギーと診断されたけれどこれからどのように生活すればいいか相談したい。
ママやパパもアレルギー症状があるけれどしっかりと診断を受けたことがない。
アレルギーと言われているけれどワクチンを打っても大丈夫なのか。
アレルギーにお困りの方は是非ご相談ください。
どのようなことでもアレルギー専門医としてお答えします。
小児アレルギー専門医はTotal Allergist(総合アレルギー医)です。
アレルギーで困っているご家族のアレルギーかかりつけ医として全力を尽くします。
診察の結果、もしアレルギーじゃなくてもご安心ください。
小児科医は子どもの総合内科医です。その他に必要な検査や治療を提案したり、もし精密検査が必要な病気だったら適切な総合病院へご紹介します。
こちらも先程の厚労省「上手な医療のかかり方.jp」から転載したものです。
地域連携でみなさんの健康を守ります。
人生100年時代のアレルギー診療
人生100年時代と言われています。私は目の前のアレルギーを抱えた赤ちゃんを診察するときには
「この子が100歳のおじいちゃんおばあちゃんになったらどうなるだろう?」
と考えながら診療にあたることがあります。とくにアレルギーに悩む乳幼児を見たときなど。
皆さんご存知かと思いますが、アレルギー体質は遺伝しやすいとい考えられています。
ママ・パパとお子さんの親子二世代・そしてその子が大きくなって子供ができて親子三世代までアレルギーの相談に乗りたいと思っています。
前述したように、残念ながらアレルギーを根本的に治すことはできません。だからこそ長期に渡って適切な相談を気軽にすることができる「アレルギーかかりつけ医」の存在が必要ではないでしょうか。
アレルギーは一人ひとり違います
アレルギーは患者さんごとに特色があります。家庭内の環境だけではなく、周囲の自然環境や園・学校の環境、職業環境、家族構成などによっても出てくる症状は変わることがありますし、それに伴って検査内容や治療内容も変わってきます。
患者さんの住んでいる町の特性も十分に理解した上で、目の前にいる患者さんのために本当に良い治療を考え提供することがアレルギーかかりつけ医の大切な仕事だと思います。
【豊富なアレルギー診療の経験】
【患者さん一人ひとりへの思い】
アレルギー専門医は決して多くはありません。
そして地域偏在の多い領域でもあります。神奈川県にはアレルギー専門医は多いのですが、私が開業する予定の寒川町には現在(2022.9月)登録されている医師はいません。
当院は「寒川こどもとアレルギーのクリニック」にする予定です。
一般的に小児科というのは15歳まで(中学卒業まで)でそれ以降は内科ということになります。私は中学生でおしまいではなく、年齢を飛び越えてアレルギーを見続けたいという想いを込めて
「寒川こどもとアレルギーのクリニック」
にました。
中学生までではなく、高校生になった子どもたち。更にはお子さんと一緒に来院されるママやパパのアレルギー診療も行いたいと思っています。
一般的なアレルギー疾患は子どもでも大人でも病態(病気の成り立ち)は共通していることが多いです。
アレルギー専門医としてママやパパの花粉症やダニによる通年性鼻炎、軽症喘息やアトピー性皮膚炎なども相談に乗ります。
※成人の難治性喘息などの重いアレルギー、好酸球性鼻炎などの特殊な鼻炎など成人アレルギー・呼吸器内科でのフォローが適している場合には信頼できる専門医へ紹介いたします。
いまはまだ馴染みない言葉ですが
「アレルギーかかりつけ医」
として地域医療に貢献したいと思います。
2023年春開業の小児科・アレルギー科クリニックです。
寒川・茅ヶ崎でアレルギーにお困りの方はご相談ください。