アレルギーにお困りの方へ

年賀状2024 クリニック

開業から8ヶ月経ちましたが、はじめてのお正月を無事に迎えることができました。

ありがたいことにクリニックには寒川町だけではなく茅ヶ崎や藤沢、平塚など周辺からもわざわざ足を運んで相談をいただくことも増えました。

前勤務先である鎌倉エリアからも対面やオンラインであったりと今も受診していただける方もいることは本当に嬉しい限りです。

この場を借りて感謝を申し上げます。

クリニック外観

今回のブログでは、当院のアレルギー診療に対する基本的な考え方を簡単にまとめました。
遠方からおいでいただくこともあるため、これからアレルギー外来を受診される方(当クリニックかどうかに関わらず)の参考になればと思いブログにまとめたいと思います。

そもそもアレルギーの語源はギリシア語で

「変じて」という意味を持つ

allos

「作用」といった意味を持つ

ergo

の言葉が組み合わされて1906年に作られた言葉です。
体を守るために大切な仕組みである免疫が「変じて」、有害な「作用」を起こしてしまうことを表現した言葉です。(参考URL:https://allergyportal.jp/faq/108/

外敵から体を守ってくれる免疫ですが、外敵として悪さをするようなものではない物(例えばスギ花粉やダニなど)に対しては有害な作用を起こすことはありません。ところがアレルギーを持っていると通常とは「変じて」しまい、敵ではない物に対してまで強い「作用」を引き起こして体に有害な症状を引き起こしてしまいます。戦うヒヨコアレルギーの治療は免疫療法など一部の治療を除いて対症療法にとどまります。あくまでも症状を緩和するだけでアレルギーを根本的に治すことはできません。

残念ながら現代の医学では

「アレルギーを確実に治療によって完治させることは出来ない

一方で、

「アレルギーは成長とともに自然に治ってくれることはある

のです。

私はアレルギー診療の難しさはここにあると思っています。

先生みたいな鶏

良い(と考えられる)治療をしても治らない子がいるかと思えば、治療せずに悪い状態が続いていても治る子がいるのです。良い治療が必ずしも良い結果を生むとは限らないのです。

それでも、私はしっかりと治療すべきと考えます。その理由は主に2つあります。

①治ったとしても将来的に呼吸機能が下がる可能性や重症喘息では成人まで持ち越す可能性が高いかもしれないためです。(J Allergy Clin Immunol 2014; 133: 1572-1578.e3

②いつか治るかもしれないからといって、いままさにツラいのを放置すべきではない。喘息で苦しそうにしていたり、アトピーで毎日痒がるのを少しでも改善したいという思いがあります。

ガッツポーズするヒヨコ

ちなみにアレルギーは上述したように、どんなに良い治療や強い治療をしても確実に完治させるとは言えません。アレルギー分野において「絶対に治る」「完治する」などのキーワードは確実に怪しいのでそのような売り文句のある治療法や薬・サプリにはご注意ください!!

アレルギーの治療は日々進歩しています。新しい治療法が開発されたり、昔からの伝統的な治療が見直されたり、良いと思われていたことが大きな間違いだったり。。

当院ではアレルギー診療について
アレルギーかかりつけ医として

正しく病気を知ってもらい
ベストな治療法を考え提案して
一緒に伴走していくこと

を目標としています。

二人三脚

アレルギー治療の新しい薬である分子標的療法薬なども積極的に取り入れつつ、アレルギー治療の土台となる生活指導にも力を入れていきたいと思っています。

2023年春開業の神奈川県寒川町にある小児科・アレルギー科クリニックです。
寒川町以外にも茅ヶ崎、藤沢、平塚など近隣でアレルギーにお困りの方もお気軽にご相談ください。クリニックのロゴマーク

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